「リウマチ手記」 田口ナルミ 36歳

 

2003年8月25日

 

松本医院 御中


いつもお世話になっております。

リウマチ手記をお送りいたしますのでよろしくお願いいたします。


東京都大田区

           田口ナルミ 36歳

 

 

私が初期のリウマチと診断されたのは、2002年11月の事でした。夏頃から、手首に痛みが出てきたのですが、書店で働いてる事もあって、重いものを持って痛めたのだろうとしか、思ってなかったのです。

10月に入って、朝起きた時に手がこわばり、握る事が出来なくなったので、「これは、もしかしたらリウマチかもしれない。」と思い、近所の整形外科で、検査をしたのです。「初期のリウマチは診断が難しいのですが、あなたの症状を見ると、初期のリウマチと判断していいと思われます。」と言われました。その時は、手のこわばりが始まって1ヵ月に満たないので、薬は処方されませんでしたが、私は、抗リウマチ剤やステロイド剤を飲む気は、まったくありませんでした。

検査結果が出るまでの間、私なりにリウマチの事を調べ、どう治療したらいいのか、考えていました。リウマチの本も読みましたが、何一つ、希望の持てる事は書いておらず、寝たきりの障害者になるプロセスが、書かれているだけでした。

何か治療法があるはずと思い、インターネットで検索をしているうちに、松本医院のホームページに辿り着いたのです。そこには、リウマチやアトピーが治る理論や、完治した方の手記がありました。松本先生の論文は難しく、長い文章でしたが、何度も読み直し、自分なりに納得して、「この先生に、治療してもらいたい。」と思いました。

他の病院のホームページも見ましたが、病院の地図や治療室の写真など、私の知りたい情報は、載っていませんでした。私の知りたい情報、それは「自分がかかえている病気が、治るのか、治るのであれば、どのような治療をするのか、それに納得できなければ、治療を受ける意味がない。」と思うのです。何のためのホームページなのかわからない物が、あまりにも多いのです。

東京から大阪に通うのは、大変かもしれないけれど、「松本医院で治療を受けよう。」と決心しました。

11月20日に、初めて松本医院の診察を受けましたが、初期の段階でしたので、血液検査では、リウマチ関連の陽性所見は、血沈だけでした。これからどのくらい症状が出てくるのかは、今まで私がどのくらいアレルギーの薬を飲んできたかによるのです。つまり、本来アレルギーで出すべき異物を抑えたために、リウマチになったわけですから、これからどれだけリバウンドが出るかは、やってみなければ分かりません。しかも最期は、アレルギーが出なければリウマチが治らないのですから、覚悟はしていました。喘息、アトピー、花粉症と、アレルギーのオンパレードの治療をやってきた私の体ですが、花粉症の症状が1番長く、市販の薬も飲んだりしていたので、どうなっていくのか不安もありました。

煎じ薬と週1回の鍼灸治療を始めて、少しずつ痛みの場所が増えてきて、今まで出来ていた事が、1つずつ出来なくなると、気持ちも落ち込み、後ろ向きの考え方しか出来なくなってしまいました。

でも電話をする度に、先生は「必ず治してあげるから。」と言って下さいました。初めは指、手首、肘、肩に症状が出ていたのですが、年末には、膝、足首も固くなり、階段の昇り降りが辛くなってきました。冷えのため、足の裏にも痛みが出て、歩く度に痛い思いをしました。1番辛かったのは、夜寝ている時に、肘や膝が固まってしまう事です。曲げたまま動かさないと、そのまま固まってしまい、伸ばす時に激痛が走るのです。まっすぐにしていても固まるので、どの様に寝ても、痛いのです。何度も目を覚まして、肘と膝の曲げ伸ばしをするので、熟睡する事は出来ませんでした。

2月になる頃には、体重も4kg減り、体力もなくなり、もう仕事を続けていくのは無理かもしれないと思い始めていた時、体に変化が現れたのです。毎年、嫌な思いをさせられていた花粉症が、出たのです。

いつもはうんざりするのですが、今年は違います。待ち望んでいた変化なのです。「アトピーも花粉症も同じだから。」と先生が言った通り、花粉症が出てから、体が楽になってきたのです。そして花粉症が終わる頃に、アトピーも出てきたのです。

私の場合は、アトピーは一気に出ず、少しずつ出てくる様です。出ている時は、寝る時でも掻きむしるほどかゆいのですが、治まっている時はかゆみもなく、そしてまたかゆくなる、のくり返しです。とにかく花粉症とアトピーの出現により、リウマチの症状がどんどん減ってきているのです。

手すりに捕まり、1歩1歩踏みしめる様に昇っていた階段も、手すりなしで、普通に昇り降り出来ますし、小走りくらいなら、走る事もできます。先日、電車に乗りそこないそうになったので小走りし、そのまま階段も駆け上がれそうな感じがしたので、昇ってみました。「あっ、駆け上がるって、こういう感じだった。」と、忘れていた感覚を思い出しました。手足が不自由になってから、どれだけの感覚が忘れられてしまったのでしょう。その日は、1日中うれしくて仕方ありませんでした。

普通の人が普通にやっている事が、出来なくなる。あたりまえの事が、あたりまえでなくなる。そういう事がどれ程辛いことなのか、リウマチになった事で、私は知る事ができました。無知な医者によって治療を受けてしまって、辛い思いをさせられている方がたくさんいると思うと、本当に腹立たしい思いがします。

リウマチは治る病気なのです。私はもうすぐ治ります。だからこの手記を読んだ方も、希望を捨てずに、治療を受けて下さい。松本医院で。

リウマチになって、私はいろんな事に気付く事ができました。周りの人達に支えられて生きている事を、改めて実感しました。そして、信念を持って治療にあたっている医者がいる事も、知りました。松本医院のホームページに出会わなかったら、今頃どうしていたでしょう。ずっと辛い思いをしていた事と思います。

完治までもう一息。もう少しの間松本先生、よろしくお願いします。

 

2003年8月   田口ナルミ